友人にプレゼントして頂いた本です。((ほんとにもらっていいの…?)
作品の存在は知っていて作者さんの「はらだ」先生のことも存じていたのですが読んだことなかったので読む機会くれてありがとう…お友達、、
かなり刺激的だと聞いていたので警戒しながら読んだんだけど、、うん…すごかった、色々と。でも考えさせられるお話でもあった。
あらすじ
かつて近所の「にいちゃん」に手を出され、現場を母親にみられてしまった「ゆい」
それを境に、いつも遊び相手になってくれていた にいちゃんは姿を消し、親からは過保護なまでの監視を受けるようになってしまった。
あれから時が経ち、にいちゃんを忘れられない ゆいは、あてもなく街を徘徊し、そして ついに再会の日がくる。
しかし、久しぶりに会った にいちゃんは昔のような優しい にいちゃんではなくなっていて…。
感想
・本のページをめくるのが怖いと思ったのは初めて。でもこの物語を最後まで見届けなくては…と思い読みました。
・自分の普通と人の普通って違うのは当たり前でそれをどう理解していくのかが大事なんだろうなって思ったよ
・みんな、普通でありたいまともでありたいって思って人と違うことするのが怖いだけなんだよね実際問題。自分含めね。
・精神的にも肉体的にもダメージを与えるシーンが多々あったので心がキュッとなった
・にいちゃんの親は正直、救いようがねぇ。世間体 気にしてるだけだもん…ゆいくんの親もな……
・わりと負の連鎖)))きちい
・びっくりしたのがそういうシーンであの、えっとその局部というかモノがもろ描いてあってでもちゃんと規制?の線は入ってたんだけど商業でこれ大丈夫なんか…マジか…ってなった。私が読むやつは基本的にその部分が白色で塗りつぶされてるのばかりだから驚いちゃった((全年齢とは🤔)
・リバあるのもびっくりした。リバは、わりといけるんだけど自分の中で固定されててやられたら地雷になる。この作品は大丈夫だった。話の流れ的に
・BL漫画では珍しく女の子がかなり活躍、色々アシストしてくれるポジにいるの面白かったな。
個人的にBL漫画に女の子が出てくるのは平気というか嬉しいなと思うタイプなので。
強い女の子 好きです
・ま、でも親の気持ちも分からんでもないのよ 、自分の子がいわゆる一般的に幸せと言われてるであろう(結婚とか子供産むとかそういうの)ことから外れた道に進んでいってるっていうのは心配になるというか…(本人からすると余計なお世話だが)で、それを理解して信じてくれる親ならいいけどそうじゃない親もいるわけで…残念ながら。だから縁を切るっていうのもひとつの手段だなと思う。親っていったって自分とは別個体だし…
・子どもに世間の当たり前を押し付けて生き方を矯正するのは違う。正しい人生、生き方なんて存在しないからひとつの考えに縛られず選択肢を増やしてあげることが親にできることではなかろうかと思うなどした。
・正直 言ってハッピーエンドじゃないと思う。でも、この作品はそれでいい。少し不安要素というか闇を残して終わるほうが人生って単純じゃないって思わせてくれるから。
まとめ
こういう作品 読むとめちゃくちゃ考え出してしまう。だから正解を求めようとするけどこれ系の問題って正解なんてないんだよね。考えることに意味があるってやつよ